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武蔵野音楽学園

音高キャンパスライフ:花の「色」に、音の「色」

ブログ

 入間キャンパスでは、今、梅が咲いています!
 この時期入間キャンパスでは、紅梅・白梅がいたる所で咲き誇り、我々を楽しませてくれます。枝垂れ梅(シダレウメ)もとても綺麗で趣があり、花の色のピンクもまた、春を感じさせてくれます。思わず良い香りに誘われます。 

 「空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる」という二十四節気の「雨水」が過ぎ、入間キャンパスでもさまざまな春の兆しが見え隠れします。まだ寒い時期ですが、三寒四温を繰り返しながら、本格的な春に向かっていく入間キャンパスを感じる季節となりました。

 これらの梅は、毎年念入りな手入れが必要です。入間キャンパスの自然が我々を楽しませてくれるということは、担当部署によって丁寧に管理をしていただいているからこそといえます。
 附属高校生が3年間学ぶ入間キャンパスの豊かな自然は多くの人々によって維持されています。

 

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 同じ花でも色が違うことにより、印象がずいぶん変わります。

 音にも「色」があります。

 いわゆる「音色」です。興味深いことにこの言葉は、一般に「ねいろ」といいますが、音楽用語としては、「おんしょく」と読んで扱うことが多いのです。
 同じ音でも楽器が違うことにより、印象がずいぶん変わるわけです。
 高校1年生のソルフェージュにおいて、このことを考えさせる授業が展開されました。

 通常「聴音」の授業では、ピアノの音を聴いて五線紙に書きとります。しかし、今回はピアノではなく、他の楽器の生演奏でいつもと違う音の色を扱いました。
 この授業のために、ソルフェージュ担当の伊東光介教諭が、オーボエ・クラリネット・トランペット・サクソフォーンのための課題を作成し、1年ソルフェージュ担当の先生方で指導を行いました。

 この授業でのポイントは、“演奏も生徒がすること”です。細かい休符や様々なリズムを正確に演奏しなければいけないわけで、演奏する側も聴き取る側も、皆いつも以上の緊張感が生まれ集中力も高まり、意義ある時間をつくり出していました。
 一つ一つの課題の解説とともに、各楽器の性質や移調楽器についてなどに話が展開していきました。ちょうど音楽理論の授業で生徒はこの「移調楽器」について学んでいます。今回は実際の楽器で記譜された音と実際になる音の違いを確認し理解を深めていきました。

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 大変興味深い、音の「色」。

 音の「色」ということでは、音に色を感じたオリヴィエ・メシアンという作曲家もいます。
 メシアンは音に色を感じるという共感覚の持ち主でした。楽譜を見たり、音楽を聴いたりすると、音楽の変化と共に、色が変化して行くのを感じたそうです。彼は作品の中で、そういった色彩の変化をそれぞれ異なった響きで描き分けました。
 音に色を感じた作曲家オリヴィエ・メシアンについては、「音の色ってなんだろう?」というテーマで、第10回の「中学生のための音楽基礎講座2015」においてとりあげました。

関連リンク

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