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音高キャンパスライフ:生徒による演奏研究プレゼンテーション
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音楽科である本校は、鍵盤楽器・声楽・管楽器・打楽器・弦楽器のどの専攻においても、専門の指導者が1対1の個人レッスンを行っています。生徒一人ひとりの個性や独創性を伸ばすことに重点をおいた指導で、懇切で丁寧な教育を実践しています。
音楽専門教科も充実しています。豊富な知識を吸収し、高度な技術の習熟のもと、音楽の美しさを感じる多様な感受性と創造性を磨くことが重要な教育目標といえます。音楽理論・音楽史・演奏研究・鑑賞研究・ソルフェージュ(聴音・視唱・視奏)は、まさにその軸です。
また、これらの音楽専門教科と一般教科の両方を大事にし、全人格的な教育を目指しています。
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今回紹介するのは「演奏研究」の授業です。
この授業では主に、3年生全員が原則2人1グループをつくり、それぞれ独自のテーマを設定し、それらについて授業内で研究発表します。
指導は、武蔵野音楽大学附属高等学校 塚田雄二教諭(ピアノ・演奏研究・音楽史)です。
今回は、年間を通じて発表した生徒の中で、優秀なプレゼンテーションを行った代表者二組の発表が行われました。
テーマは、それぞれ「フランス音楽とサクソフォーン」 と 「レクイエムについて・フォーレのレクイエム」です。
◆「フランス音楽とサクソフォーン」 (金澤ニコラス・横田きずな)
1840年頃、アドルフ・サックスとJ.B.サンジュレーによって広められたサクソフォーンが、なぜその後100年近く作品が書かれなかったか。まずはこの問いかけを皮切りに、印象主義、フランス6人組、D.ミヨーの作品、そしてM.ミュールの業績と続く内容の濃い話が展開されました。
だんだんと熱気を帯びて話す発表者の様子は、聴講する生徒も引き込まれるほどの巧みさと迫力を感じさせてくれました。
発表後、二人とも様々な思いを胸にしたようです。
「楽器の歴史と楽器の生まれた国の当時の文化と照らし合わせることで、美術をはじめとする音楽以外の芸術との関わりに気づき、自分が楽器を演奏することに課せられる責任の大きさを再認識できました。」(金澤君)。
「自分が専攻している楽器の背景はもちろん、各曲のバックグラウンドを知ることで、たくさんの作曲家とのつながり、また、様々な芸術との結びつきに気づくことが出来ました。改めて音楽というものの奥深さや素晴らしさを実感しました。」(横田さん)。
◆「レクイエムについて ・ フォーレのレクイエム」 (飯作桜子)
「そもそもレクイエムとは?」。
いわゆる「鎮魂歌」と訳されるこの言葉の疑問から入るという独自の視点から発表が始まりました。その後、ミサの歴史について、詳細に説明されていき、「レクイエム」という通称で知られるようになったきっかけ、典礼的・非典礼的、レクイエムの構成、そしてフォーレのレクイエム、特に独特の響きの分析までつながる展開は、練りに練ったレジュメとともに聴きごたえのある内容となりました。
発表を終え、飯作さんは、「時間配分が難しく、特に、和音分析の解説を思うように伝えることが出来ませんでした。しかし、これらの経験から、大勢の前で発表することの大変さを痛感し、調べたこと以外でもとても勉強になりました。」と述べていました。
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