MENU

武蔵野音楽学園

文化発信の場 “入間キャンパス” ――「こども音楽大学いるま」の修了式が行われました

〈入間キャンパス×附属高等学校 vol.12〉

 本園のある武蔵野音楽学園入間キャンパスは、入間市内唯一の里山として大切に保護されてきた加治丘陵に位置しています。加治丘陵は、関東平野と山地との境にあたる丘陵で、多くの動物や植物が生きる豊かな自然に溢れています。
 市では、1998年(平成10年)に「加治丘陵さとやま計画」を策定し、加治丘陵を永続的な保全と交流の場として活用することを決めています。武蔵野音楽学園入間キャンパスが位置する地域は、文化交流区域となっており、本学園主催の演奏会がキャンパス内のコンサートホール:バッハザールで開催されるなど、数多くの文化発信の場の一つとなっています。

 「こども音楽大学いるま」もその一つです。

 この「子ども音楽大学いるま」は、入間市内の小学校4・5・6年生を対象に開催されるもので、いつもの学校の音楽の授業とは違う、なかなか経験できない音楽に触れてもらう大変貴重な場となります。もちろん音楽の専門知識は必要ありません。芸術に触れて学ぶことで、様々な刺激を受け、情操をも養われます。また地域の交流の場として例年大変好評をいただいています。
 今回は、1月16日(土)・24日(日)・31日(日)の三日間の学習プログラムとして、武蔵野音楽学園の先生方による様々な楽しい音楽のレクチャーが展開されました。もちろん附属高校の先生担当の講義も実施しました。

 1月31日(日)には、三日間のプログラムが無事に終わり、「子ども音楽大学いるま」(主催:入間市)の修了式が、入間キャンパス内のオーケストラスタジオにて行われました。

 また、3日目となる1月31日(日)は、武蔵野音楽大学附属高等学校伊東光介教諭(作曲・ソルフェージュ)が講義を行いました。
 テーマは、「素敵なメロディーを作ってみよう!」・「美しいハーモニーにのって歌おう!」です。

 作曲をするということですが、楽譜の書き方がわからないという不安があるかもしれません。でも、伊東先生の指導によって、まずは五線にいろいろな想いを乗せて、音にしていきました。
 「ゆっくり大切に進みたい」、「さぁ、歩き出そう」、「少し早歩きだ」、「楽しくなってきた、スキップしちゃおう」、「もう、走るぞ~」、「あぁ、心がゆれ動いてきた」、「そーっと、そーっと」、「うわぁ、まるで時間が止まっているようだ」…
 湧き上がる想いを音にし、グループでも話し合い、今度は皆で聴き合いました。さらに、それらのメロディーをつなぎ合わせてみました。初めて会ったお友達も、曲をみんなでつくるというクリエイティブな活動を通じて、より仲が深まり、皆さん本当に積極的に取り組んでいました。

 素敵なメロディーができれば、次はハーモニーの出番です。ハーモニーを感じて意識することで、とても美しく深い音が生まれてきます。授業では、モーツァルト、ベートーベン、メンデルスゾーンにショパンの音楽も味わい、みんなの曲にインスピレーションを与えてくれました。
 こうして、「みんなでつくった、世界で一つしかない曲」が完成しました。もちろん全員で歌います。はじめは音がとれず、おそるおそる声を出していた皆さんも、何度か歌うことによってだんだんと音が体にしみこむように、自分たちの曲に愛着を感じていく様子が見られました。

 この曲は、修了式でも発表しました。「子ども音楽大学いるま」三日間の集大成の一つです。

♩        ♩        ♩

 

 「入間キャンパス」には、四季の移ろいを五感で感じることができ、「音」という自然の現象を捉え、芸術にまで高めていく環境があります。さらに、ここにしかない“大きな空間”で「音」を感じ、「音楽」を創り出していける場所です。

 「オープンキャンパス」や「中学生のための音楽基礎講座」など、無料のイベントも多々あります。
「入間キャンパス」というここでしか出会えないものを見つけに、ぜひ遊びに来てください。

 

附属高校生は入間キャンパスで四季折々の変化とともに3年間学び、大学進学後は新江古田キャンパス(平成29年完成予定)で学びます。

関連リンク

武蔵野音楽大学附属高等学校(音楽科)

 〒358-8521 埼玉県入間市中神728

〈入間キャンパス〉

西武池袋線 仏子駅(南口)下車 徒歩5分 キャンパス内バス運行

Eメール fuzoku@musashino-music.ac.jp

TEL 04-2932-3063(附属高校直通)/04-2932-2111(代表)  FAX 04-2932-1114